シオン・クロス 「Fyah」 LPレコード
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£25.00
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テオン・クロス『ファイア』
発売日:2019年2月15日
180gram 33rpm LP
Stereo
ロンドンが生んだ世界屈指のジャズ・チューバ奏者テオン・クロスのすごさは、仲間たちと作り上げてきた独自の感性と技術だ。アメリカのジャズ・ミュージシャンがヒップホップからの影響を避けられないように、イギリスのミュージシャンはイギリスのラップ音楽であるグライムや、イギリスのエレクトロニック音楽でもあるダブステップ、さらには移民たちが持ち込んだアフロバッシュメントやソカ、ダンスホール・レゲエなどの影響を色濃く受けている。そのイギリスならではのトレンドをチューバの生演奏の中に落とし込めるのがテオン・クロスの特徴だ。オクターバーなどのエフェクターをチューバに繋げたりしながら、グライム的なベースラインをその打ち込みで作られたイギリスならではのサウンドのフィーリングをチューバという不自由な楽器で完璧に再現してみせる。その上でその低音域の太い音色を効果的に活かしながら鋭くリズミックにソロ・パートでも難なく魅せる。
2018年以降、テオンが起用されたサンズ・オブ・ケメット『ユア・クイーン・イズ・ア・レプタイル』、 シード・アンサンブル『ドリフトグラス』、モーゼス・ボイド『ダーク・マター』といった現行のイギリスのジャズの傑作だけでなく、シーンの中心にいるヌバイア・ガルシアやジョー・アーモン・ジョーンズ、ネリヤ、エズラ・コレクティヴらが自身の最高到達点を更新した。今作『ファイア』は、そんなイギリスのジャズ・シーンの隆盛を記録した重要な一枚としても記憶されることになるはずだ。
トラックリスト
A1 Activate
A2 The Offerings
A3 Radiation
A4 Letting Go
B1 Candace Of Meroe
B2 Panda Village
B3 CIYA
B4 LDN's Burning
クレジット
Theon Cross: テューバ
Moses Boyd: ドラム
Nubya Garcia: テナーサックス (Tracks 1-4, 6 & 8)
Wayne Francis (Ahnansé): テナーサックス (Tracks 5 & 7)
Artie Zaitz: エレキギター (Tracks 5 & 7)
Tim Doyle: パーカッション (Tracks 5)
Nathaniel Cross: トロンボーン (Tracks 7)
全てのトラックは Theon Cross が作曲・編曲を担当しています。
ウェイン・フランシス(アナンセ)とナサニエル・クロスによる「CIYA」のホーン・アレンジ。
ジャイルズ・バレットとデヴィッド・ホームズによるSoup Studiosでの録音。
ミックスはデヴィッド・ウェヒンム。